日帰り手術SURGERY

レーザー治療

日帰りでの治療が可能な
各種レーザー治療を行っております。

糖尿病網膜症をはじめとする網膜疾患、後発白内障、緑内障等に対するレーザー治療を外来にて行っております。
レーザー治療は日帰りで行うことができ、痛みの軽減や治療時間の短縮など患者様の負担を少なく行うことが出来ます。

後発白内障の治療

YAGレーザー

白内障手術後、数ヶ月あるいは数年後にレンズをいれている袋自体が濁ってくることがあります。これを後発白内障といい、白内障と同様にくもったり、かすんで見えたりします。レーザー治療により混濁を解消することで、症状を改善させ視力を回復させることができます。
多くの方はレーザー後しばらく飛蚊症を自覚されますが、時間の経過とともに落ち着きます。また、一時的に眼圧が上昇することや、網膜剥離を起こすことが極まれにありますので、施術後は定期的に眼科で検査を受けてください。

緑内障の治療

房水の流れ

房水の流れ

選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)

SLTとは、Selective‐Laser‐Trabeculoplastyの略で、「選択的レーザー線維柱帯形成術」といいます。
比較的初期の緑内障の方が適応となります。

眼内の水(房水)の排出口部分には線維柱帯(せんいちゅうたい)という網目状のフィルターがあります。線維柱帯が目詰まり状態になると房水が過剰に溜まり、眼球内の圧力(眼圧)が上昇して視神経を圧迫します。線維柱帯にレーザーを照射して目詰まりを解消し、房水の排出を助けることによって眼圧を下げます。

従来は緑内障治療として、まず眼圧下降作用のある点眼治療から開始することが主流でした。
しかし、近年点眼を開始する前にSLT治療をした方が視野の進行が遅いという論文報告もあります。

SLTの長所

  • 低エネルギーで低侵襲な治療のため、
    副作用が発生しづらい
  • 10分程度の短時間での治療が可能
  • 1回の治療で1~3年間の効果が期待できる
    (効果には個人差あり)
  • 繰り返しの治療が可能
  • 緑内障点眼が減れば医療費が軽減できる
  • 保険適用での治療が可能

※ SLTによって眼圧が十分に下降しない場合は、点眼の追加または手術加療が必要になることがあります。

※一時的な副作用として、結膜充血、眼圧上昇、かすみ、目の重圧感等がありますが、ほとんど痛みはありません。

網膜光凝固

網膜光凝固術は、網膜の様々な疾患の治療として行います。網膜の病変や網膜周辺の血管の閉塞部位などに、特定の波長のレーザー光を照射し網膜を凝固させ、疾患の進行や病変部の拡大などを食いとめます。治療中は時に鈍痛を感じることがあります。

当院ではNIDEK社のグリーンスキャンレーザ光凝固装置 GYC-500Vixiを導入しております。網膜の様々な疾患(網膜裂孔や糖尿病網膜症など)の治療に使用します。数発を一度に照射が可能なレーザー装置になっており、治療にかかる時間と、治療時の痛みが従来の機種より軽減されています。

網膜裂孔

網膜に孔が開いてしまった場合、そこから網膜剥離を起こす可能性があります。そのため、孔の周囲をレーザーで焼き固めて裂孔の拡大や網膜剥離への進行を食い止めます。また、網膜が薄くなって裂孔が開きそうな部分に予防的にレーザーを行なうこともあります。

糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症など

新生血管という異常で脆弱な血管が発生してくるのを予防したり、すでに発生している新生血管を退縮させたりする目的でレーザー治療を行います。網膜症の進行具合によって、レーザーの照射範囲は異なります。網膜への酸素や栄養補給を確保し、失明を予防する大切な施術です。